【テント設営に必須】グランドシートの必要性と選び方を解説

キャンプ道具

テントの下に敷いて使用するグランドシート。地面とテントの摩擦による傷・汚れや、浸水を防げる便利なアイテムです。しかしキャンプ初心者の方はグランドシートを知らない方も意外と多いです。
また、いざ買おうとしても商品によって耐久・耐水性やサイズもさまざまで、どれを購入すればいいのか迷ってしまいますよね。

そこでグランドシートの必要性と選び方を解説します。
これからキャンプデビューする方はもちろん、テントで過ごす時間が多い方はぜひチェックしてみてください。

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グランドシートとは?

グランドシートはテントの下に敷いてテントを保護し、テント内の環境を快適にするキャンプに欠かせないアイテムです。
「アンダーシート」や「フットプリント」とも呼ばれています。
ブルーシートやレジャーシートよりも厚みがあり、耐久性・防水性に優れているのが特徴です。

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グランドシートが必要な理由

1.テントの底を保護する

グランドシートを敷くことで地面とテントが直に触れないため、テントの底に傷が付くのを防げます。また、地面のデコボコが気になりにくいというメリットもあります。

芝のサイトであっても、湿っているとテントの底面が濡れてしまいテント内に染み込んできます。また、直接地面に触れないようにすることで劣化を防ぐことができます。細かい砂や砂利のサイトではテントの底面が破れてしまう可能性がありますので、グランドシートの使用は必須です。

また、地面の土や砂によってテントの底面が汚れた場合に、テント自体を丸洗いすることは難しく、濡れ雑巾などで拭きとらないといけなくなります。このようにテントの底面が汚れることも、グランドシートを使用することにより防ぐことができます。

2.浸水や地面からの湿気を防ぐ

雨が降った時にテントの底からの浸水や地面からの湿気を防いでくれます。
また、インナーマットやシュラフが濡れてしまう可能性がありますが、グランドシートを使用すると浸水や地面からの湿気も遮断できます。
テントが濡れないことで、撤収時にテントをひっくり返して乾かすなどの手間を減らすことができます。

さらに、湖近くのサイトや河原のサイトでは地面が湿っていることがあります。このような場合には、防水機能のあるグランドシートを使用することにより、地面からテント内への浸水を防ぐことができます。

3.多用途で使える

サイトに広げれば荷物置きとしても使うことができ、楽に設営・撤収を進めることが可能になります。レジャーシートの代わりにも使うことができ、ピクニックでも活躍してくれます。

リビングを備えたツールームテントやシェルターのようなフロアレスのテントがよく使われるようになっております。リビングとなるスペースにもグランドシートを使用し、その上にマットやラグを敷いて直接座るお座敷スタイルでくつろぐスタイルもあります。

このように1枚で幅広い用途に使える汎用性の高さがグランドシートの魅力です。

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グランドシートの選び方

グランドシートの選び方のポイントをご紹介します。グランドシートの選び方によってテント生活の快適性に大きな差が出てきますので、ポイントを押さてグランドシートを選びましょう。

・サイズ

グランドシートは、テントよりひと回り小さいサイズを選ぐことがポイントです。グランドシートがテントより大きいとテントからはみ出した部分に雨水や土埃が溜まり、テントに侵入してきます。
折りたたむことでサイズダウンもできますが、たたみ過ぎると床に凹凸ができてしまうので注意が必要です。
反対に小さすぎるとテントの保護を完全にカバーしきれません。

同じメーカーでサイズ展開を豊富に出している場合も多くなっています。気になるシートがあれば、サイズバリエーションも確認してみてください。

・収納サイズ

収納時サイズのチェックも忘れずに。
荷物がある程度多くなってしまう場合は、収納袋にスッキリまとめられるものなど、コンパクトに収納できるよう工夫されたがおすすめです。
また、グランドシートが汚れても収納袋に入れておくことで、他の荷物に汚れが広がるのを防げます。自宅に帰った時も場所を取らずに収納できるのもメリットです。

・耐久性

耐久性もチェックすべき大切なポイントです。グランドシートの素材は「〇〇〇(素材名):210D」といったように、素材名と一緒に数字とD(デニール)の記載がある物があります。
D(デニール)は糸の太さをあらわす単位で、数値が大きいほど耐久性も高くなります。

グランドシートはテントを保護するためのものなので、D(デニール)が大きいものがいいと思われがちですが、数値が大きいほど重量も増えてしまうため、単純にD(デニール)が大きいものがよい訳ではありません。耐久性と重量のバランスの検討が必要です。

・耐水圧

耐久性と同じく耐水圧も欠かせない大事なポイントです。
雨が降ってもテントの裏から水を染み込ませないためには、耐水性の高いグランドシートを選ぶことが大切です。どのくらいの水圧に耐えられる防水性を備えているのかを数値にした「耐水圧」が明記されており、この数値が高いモノほど防水性能も高くなります。

通常のキャンプで使用するグランドシートは、耐水圧が1500mm以上であれば十分といわれています。雨が降りやすい地域や高い山などで使用する場合は、耐水圧2000mm以上のモノを持参すると安心です。
ただ、耐水性が高いシートほど価格や重量も上がります。

・素材

グランドシートの主な素材は化学繊維か合成樹脂の2種類に分けられます。それぞれのメリットやデメリットを知っておきながら、ご自身に合った素材を選ぶのが大事なポイントです。

-ナイロンポリエステルなどの「化学繊維」

ナイロンやポリエステルなどの化学繊維のシートはコーティングによる防水加工が施されているものが多く、かさばりにくく、コンパクトに収納できるのがメリットです。
シートの端にハトメが設けられているタイプもあり、タープとして使用できて大変便利です。
デザイン性の高い商品が多いのも魅力です。
ただし、基本的に繊維に防水加工を施して作られているため、コーティングが剥がれれば耐水性が低くなる欠点があります。

-ポリ塩化ビニルやポリエチレンなどの「合成樹脂」

一方、ポリ塩化ビニルやポリエチレンなどの合成樹脂は、素材自体が水を通しにくく、化学繊維に比べて防水性が高いのが特徴。防水性が高いので、天候が変わりやすい場所での使用にも向いています。

価格も化学繊維と比べると安いモデルが多いのもメリットの1つ。
その反面、ブルーシートのようなバリバリといった感触が気になるといった声もあります。畳みにくい点も化学繊維と比べると劣ってしまうのがデメリットです。

・テントとメーカーを揃える

テントのサイズや形はさまざまありますが、テントに合わせたグランドシートを探すのは意外と大変です。
そんな場合はテントのメーカーと同じメーカーのグランドシートを選ぶのがおすすめです。テントと同メーカーのモノならサイズや形がぴったり合いやすく、安心して使えます。

コールマンやロゴスなどの大手のキャンプ用品メーカーでは、テントのサイズに合ったグランドシートを多数展開しています。さらに、デザインやカラーもテントに合うように作られているので、見た目に統一感があり、こだわりたい方にもおすすめです。

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グランドシートの代用品

キャンプ用のグランドシートが用意できない場合、ホームセンターなどで安くて手軽に購入できるブルーシートやレジャーシートをグランドシートとしてある程度は代用できます。
しかし、ブルーシートやレジャーシートはレジャー用として作られたモノが多いため、耐水性・保温性・耐久性はグラウンドシートの方が優秀です。
テントの下に何も敷かずに設営するとさまざまな問題が生じるので、できるだけ代わりとなるモノを敷くように心がけましょう。

また、鮮やかな青色がおしゃれなテントとミスマッチな印象になるため、見た目にこだわる方にはあまりおすすめしません。ただ最近はグリーンのシートもありますのでそちらを使えば気になりません。

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ちょうどいいサイズのグラウンドシートがない場合は?

サイズがぴったりのグラウンドシートがない場合は、少し大きグランドシートを用意し折り返して使用すれば問題ありません。
また、ブルーシートなどであれば切ってしまってもOKです。

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グラウンドシートのお手入れ方法は?

軽く水拭きなどをするだけでOKです。

グラウンドシートは基本的に汚れるものですので、あまり神経質になる必要はありません。

ただし濡れたまま放置するカビが発生したり、いやなにおい発生しますのでテントと一緒にしっかり乾かすようにしましょう。

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まとめ

テントを保護するのに役立つグランドシートは、お使いのテントの耐久性を上げて、長く愛用するためにもグランドシートは欠かせないアイテムです。
雨水や湿気だけではなく、テントを汚れからも守るので、撤収時に掃除する手間が軽減できるのも大きなメリットです。

選び方のポイントを押さえ、ご自身のテントに最適なグランドシートを見つけましょう。

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