キャンプをしていると、一度は聞くであろう「タープ」。
タープとは、我々のキャンプを日光や雨から守ってくれる、屋根的な役割を果たしてくれるものです。テントを寝室とするならば、タープはリビングスペース・キッチンスペースに当たるでしょう。
タープにも種類があるみたいだけど、違いがよくわからないという方もいるのではないでしょうか。
今回は、タープを主な4種類に分類し、それぞれの特徴やどんな人におすすめなのかを解説していきます。
レクタタープ
レクタタープは、長方形を意味する「レクタンブル」からきていて、その名の通り長方形の形をしています。
短辺の真ん中に一番長いメインポール2本、四つ角にそれよりも短いサブポール4本、合計6本のポールを使うのが基本的な張り方。
ポールの本数が多いため重量が重くなり、収納サイズも少し大きくなります。しかし、開放感の高さはバツグン。グループでキャンプする際の共同リビングとしても最適です。
さらに、サイドポールを使うことによって側面も高く跳ね上げることができるため、開放感があるのも特徴で、アレンジも効きとても使いやすいタイプなので、持ち運べる車さえあれば、快適なキャンプを楽しめること間違いなしです。
【レクタタープの特徴】
- 日陰面積が広い
- 広いスペースを作り出せる
- 状況によってアレンジ可能
- 開放感がある
- 重くなりやすい
- 設営が大変
- 設営に時間がかかる
- 収納性が低い
ヘキサタープ
ヘキサタープの名前は、六角形を表す「ヘキサゴン」からきています。その名の通り上から見ると六角形に見えます。
ポールは上下二か所の頂点に使い、サイドはロープを使って張ることが多いです。先ほどのレクタタープは6本使うことが多いですが、それに対しヘキサは2本です。2本のポールで自立させてしまえばソロキャンプなど1人でも比較的楽に設営することができます。
ヘキサタープは、設営の気軽さと居住性のバランスが良いタープです。日陰面積はレクタよりも狭くはなりますが、少人数での利用ならプライベート感は増して快適です。
サイドポールを使ってサイドを持ち上げれば、より開放感が増します。
見た目は、レクタタープよりもとんがったイメージで、張り姿が美しくスタイリッシュなのも特徴です。
【ヘキサタープの特徴】
- 2本のポールで設営できる
- 開放感がある
- アレンジできる
- 日陰面積が狭い
- 見た目がスタイリッシュ
- アレンジ性が高い
ウィングタープ
ウィングタープは、ヘキサタープと同じく基本的な張り方では、2本のポールで設営するタープです。
ヘキサタープは六角形ですが、ウィングタープはひし形です。このタープの形状が大きな違いです。基本的な特徴はヘキサタープと近いものがありますが、こちらの方が自分だけの狭い空間を自由自在に扱うことができるプライベート感があり、ソロキャンプやバイクなどのツーリングキャンプにおすすめです。
サイドの角が左右に1つなので、六角形のヘキサタープよりも日陰面積、実用面積は狭くなります。ただ、必要なロープの数は減らせます。
とにかくシンプルに、最低限の機能を求めるという方にぴったりな特徴を持っているのがウィングタープです。張り姿もスタイリッシュで美しいです。
【ウィングタープの特徴】
- 2本のポールで設営できる
- 軽量コンパクトになりやすい
- 開放感とプライベート感のバランスが良い
- 日陰面積・実用面積が狭い
- 防風、防雨性が高い
- コンパクトで収納性が高い
- アレンジ性が高い
スクリーンタープ
スクリーンタープは他3つとは違い、フレームやメッシュ生地などが使われ、全体を覆うように囲ってくれるのが特徴のタープです。
イメージとしては、床のないテントという感じ。側面もメッシュなどで覆うため、雨や風、虫などアウトドアの天敵から守ってくれる、スクリーンタープ独特な機能を持っています。ただし、構成パーツが多いため、価格は少々高めです。
ファミリーキャンプやグループキャンプなど大人数になるキャンプで特におすすめのタープです。
テントや車と連結させれば寝室との出入りがスムーズになるリビングスペースが完成します。
一方で、設営が大変だったり、収納サイズが大きくなりがちだったりといったデメリットもあります。加えて、やはり開放感は上記3つのタープに比べて劣り、かなり雰囲気が異なります。
【スクリーンタープの特徴】
- 居住性、防虫性はピカイチ
- 風や寒さを防げる
- 強風には弱い
- 開放感は物足りない
- 収納性に欠け、設営が大変
まとめ
今回は4種類の異なるタイプのタープを紹介しました。
基本的にはどれもキャンプをより快適にするためのものですが、それぞれで良いところ・悪いところが存在します。
自分に合ったタープを選んで、もっと快適にキャンプを楽しんでください!